性理大全書卷之二十二

律呂新書一 律呂本原

嘉量第十二

「量」は、〈龠〉〈合〉〈升〉〈斗〉〈斛〉で、容積を示す単位である。黄鐘律管の容積によって作られる。中程度の大きさの籾つき黒黍の千二百粒を龠(*)に満たし、井戸水を用いて水平にする。「度」の数値によってこの容積を測定する(【原注】一つの龠は八百十分である)。龠を二つ合わせて〈合〉とする(【原注】二龠で、千六百二十分である)。十合を〈升〉とし(【原注】二十龠で、一万六千二百分である)。十升を〈斗〉とする(【原注】百合、二百龠で、十六万二千分である)。十斗を〈斛〉とする(【原注】二千龠、千合、百升で、百六十二万分である)。

原文

注釈(訳者)

「龠」とは、ます(容量の原器)の外側に付いた小容器のこと。『漢書』(律暦志)に「左耳爲升、右耳爲合龠」とある。